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「大阪市ICT戦略」に沿った図書館の今後のあり方

平成29年6月1日
令和4年3月24日改定

 大阪市立図書館は、中央図書館、23館の地域図書館、自動車文庫を情報・物流のネットワークで結び、「いつでも、どこでも、だれもが課題解決に必要な情報にアクセス可能な“知識創造型図書館”」を基盤とし、約430万冊の蔵書と商用データベース・電子書籍・音楽配信サービス等の電子図書館機能を活用し、スケールメリットを生かしながら、効果的かつ効率的なサービス提供に取り組んでいます。


「大阪市ICT戦略」に沿った図書館の取組

 大阪市では、令和3年6月に「大阪市ICT戦略 第3版」「大阪市ICT戦略アクションプラン」が策定され、デジタル社会にふさわしい都市の実現に向けて、「「行政のデジタル化」に取り組み、市民サービスの向上や行政運営の効率化を図る」、「スマートシティをはじめとした「地域社会のデジタル化」の取組を推進し、住民のQoL(生活の質)の向上を図る」ことをコンセプトに取組を進めています。
 大阪市立図書館においては、平成29年6月に、「『大阪市ICT戦略』に沿った図書館の今後のあり方」及び「同アクションプラン」を策定し、その方針に沿ったサービス提供に取り組み、令和2年1月には、図書館情報ネットワークシステムの機種更新を実施しました。この度、「大阪市ICT戦略 第3版」の5つの取組方針及び「大阪市ICT戦略アクションプラン」にあわせて今後の取組を再整理しました。
 引き続き、図書館ホームページ等を活用し、広く図書館の取組内容をお知らせします。


5つの取組方針

1.まちのスマート化

情報インフラの活用

 市民にとって身近な通信環境である公衆無線LAN(Wi-Fi)機能を活用した情報収集の利便性向上を図るため、引き続き大阪市立図書館(全24館)に公衆無線LAN(Wi-Fi)を設置します。また、「大阪スマートシティ戦略(令和2年3月策定)」を推進すべく、DX(デジタルトランスフォーメーション)、ICTに関する講座の開催などを通じて、市民や地域の関連団体・企業等の課題解決を支援します。


2.行政のデジタル化

UI(ユーザーインターフェース)の向上

 スマートフォンの普及を踏まえ、スマートフォンユーザーの利用に対応した、大阪市立図書館蔵書検索モバイル版の利用促進を図るとともに、次期図書館情報ネットワークシステム再構築に向けて、引き続き利用者の目線に立った更なるUIの向上に取り組みます。

教育分野へのICTの活用

 ICTの発達により膨大な情報があふれ複雑化する社会において、市民が目的に応じて、情報を主体的に収集し、課題解決につなげることができるよう、電子図書館機能活用推進の取組を継続します。また、引き続き学校教育とも連携を図り、子どもが本と出会うきっかけづくりや読書習慣の定着を図る取組を通じて、生涯にわたり学び続けようとする習慣を身につけることを支援します。

行政手続きのオンライン化・行政サービスのリモート化の推進

 図書館資料の検索・予約、貸出期間の延長といった基本的な機能に加え、デジタルアーカイブや電子書籍、音楽配信サービスなど、インターネットを通じたサービス提供を順次進めてきました。こうした非来館型の図書館サービスを継続・拡充するとともに、各種手続きのオンライン化にも取り組みます。


3.データ活用の推進

オープンデータの質・量の充実

 「大阪市オープンデータの取り組みに関する指針」(平成27年1月22日総務局策定、業務移管に伴いICT戦略室28年4月1日策定)を受け、オープンデータ化に取り組み、大阪市オープンデータポータルサイトにも情報を提供しています。デジタルアーカイブで公開しているデジタル画像情報のオープンデータ化のほか、「思い出のこし」プロジェクトや読書案内のデータセット公開等、データ提供を実施しています。
 活力と魅力ある大阪の実現に資するため、他機関とも連携し、オープンデータ化したデジタルコンテンツの充実やメタデータの豊富化をさらに進め、ビジネスの活性化をも視野に入れた利活用推進等に取り組むとともに、市民や団体による活用事例創出のための情報提供や機会の提供を行います。

人材育成

 ICT戦略の推進に向け、本市職員のICT活用力の向上のため、eラーニングシステムを活用して、多様な情報入手に関する研修を実施するなど、職員のICT活用力の向上を支援し、更なる市民サービスの充実を目指します。


4.ICTを利用した行政サービスの強靭化

防災

 大阪で過去に発生した災害について、図書館の郷土資料、デジタルアーカイブ画像等を活用した情報発信を行い、市民に身近な施設である図書館から市民の防災・減災意識の向上を図ります。
 また、災害発生に備え、図書館ホームページにおいて災害・防災関連のページを開設し、図書リストや関連動画を公開するほか、SNSも活用した情報発信に継続して取り組みます。

オンラインコンテンツの豊富化

 災害等により図書館が休館した場合でも、図書館サービスを提供できるよう、非来館型サービスであるデジタルアーカイブや電子書籍、音楽配信サービスをはじめとしたオンラインコンテンツの豊富化を図るとともに、情報発信のあり方やICTインフラの耐災害性の向上について検討を進めます。

情報セキュリティ対策の強化

 次期図書館情報ネットワークシステムの再構築に向けては、多様化するサイバー攻撃に備え、システムの企画段階からセキュリティ対策を組み込み、サイバーセキュリティを確保しておく「セキュリティ・バイ・デザイン」の考え方に基づいた設計を引き続き検討します。また、職員の研修・標的型攻撃メール訓練の実施等を通して、セキュリティ意識の向上を図るとともに、システムについて、セキュリティ強化の検討を進め、利用者情報の保護に努めます。


5.行政のデジタル化に最適な情報システムの整備

 大阪市立図書館情報ネットワークシステムは、多様な資料と市民を結びつけるうえで欠かせないものです。市民のニーズやこれからの図書館像を見据え、クラウド化などの動向も注視しながら、本市の各種ガイドライン類に準拠し、安全で安定的な図書館情報ネットワークシステムの整備・運用をすすめます。

 
 *PDF形式のファイルの閲覧は「PDF形式のファイルについて」をご覧ください。

「CC-BY」ライセンス画像CC(クリエイティブコモンズ)ライセンスにおけるCC-BY4.0で提供いたします。大阪市立図書館オープンデータの取り扱いについては、オープンデータについてページをご覧ください。
 
 なお、本「『大阪市ICT戦略』に沿った図書館の今後のあり方」の策定にあたって、平成29年3月3日に下記の外部有識者からご意見をいただきました。
岡本 真 氏 総務省地域情報化アドバイザー
松井 純子氏 大阪芸術大学教授
村岡 益子氏 全国学校図書館協議会スーパーバイザー、京都橘大学講師
 

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