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2014/12/10

300年前に書かれた忠臣蔵の原型『播磨椙原』(自筆)の画像を公開します

Tweet ThisSend to Facebook | by 中央図書館管理者

 赤穂浪士討入りの12月14日を目前に、この度公開しました『播磨椙原(はりますぎはら)』は、
宝永8(1711)年に、大坂生まれの浮世草子作者・都の錦(みやこのにしき)が赤穂浪士討ち入りを
講談風に描いた作品で、現在に伝わる忠臣蔵の原型といわれています。
 平成23(2011)年、300年ぶりに大阪で発見され、関西大学文学部の山本卓教授によって、作者である
都の錦の自筆本であることが確認されました。この貴重な資料は、所有者の水野知生氏(枚方市在住)
から、縁あって大阪市立中央図書館へ寄贈いただくことができました。
当館では、発見を記念した講演会および展示を開催しましたのち、公開準備をすすめてきたところです。

 今回、この貴重な資料をデジタル化し、当館サイトの「デジタルアーカイブ」に搭載することで、
インターネットを通じて広くご覧いただけるようにしました。
12月10日 午前9時より画像を公開しております。

『播磨椙原』の閲覧はこちらから
播磨椙原 表紙

 

*資料保存上の観点より、図書館内での閲覧については原則複製本での対応とさせていただきます。

★作者「都の錦(みやこのにしき)」について
 大坂生まれの浮世草子作者・宍戸光風(ししどこうふう)のことで、筆名を「都の錦」と名乗り、
元禄・宝永期に著作を残した。『元禄曾我物語』、『元禄太平記』、『沖津白波』を著す。
僧になり「鉄舟(てっしゅう)」とも号し、義士討ち入りの翌元禄16年の江戸にて無宿人として
捕らえられ、薩摩金山へ流される。その時に書いたのが講談風の忠臣蔵『播磨椙原』で、
薩摩の国では、都の錦が47番目の義士:寺坂吉右衛門(てらさかきちえもん)だったという伝説も
残っている。その後上方に戻ったが、行方はわからないままである。

★『播磨椙原』関連資料
『大阪春秋 第145号』 特集 300年ぶりに自筆本発見!その名は「都の錦」新風書房 2012.1
⇒発見から当館への寄贈に至るいきさつがかかれています
『近世実録翻刻集』高橋 圭一/編集 大阪大谷大学文学部高橋圭一研究室 2013.2
⇒山本教授による解説と活字翻刻文が収録されています

これらを含む関連資料を集めたミニ展示を閲覧室3階にて行います。
【中央】3階ミニ図書展示「播磨椙原」画像公開記念展示
展示期間:12月10日(水)から28日(日)
09:00 | そのほかのお知らせ | 中央