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2016/01/12

『新修大阪市史 史料編』 第4巻「中世Ⅲ」を刊行しました

Tweet ThisSend to Facebook | by 市史編纂所管理者

概 要


 大阪市史編纂所では、『新修大阪市史 史料編』(全22巻)の第10回配本として第4巻中世Ⅲ【A5判、722ページ、本体価格5,500円、ほかに送料実費】を刊行し、平成28年1月から大阪市立中央図書館ほか市内23館の地域図書館において閲覧に供します。
 また、市内の一部の書店でも販売を取り扱います。

 ご購入を希望の方は、販売書店または大阪市史料調査会(TEL:06-6539-3333)までお問い合わせください。

 本書は、『新修大阪市史』(本文編)第2巻のうち、室町時代の明徳4年(1393)から戦国時代の天正10年(1582)までの時期を対象に、当時の大阪市域に及んでいた室町幕府による支配の実態、嘉吉の乱・応仁・文明の乱・正覚寺合戦など中央の争乱との関係、四天王寺・住吉社の姿がわかる史料を掲載しています。


主な内容
室町時代の大阪


 明徳3年(1392)に南北両朝が合一されてのち、室町幕府による当時の大阪市域に対する支配が本格的にはじまります。その後、嘉吉元年(1441)の嘉吉の乱後には、西成郡の広い地域が幕府の直轄地に編入されたり、応仁・文明の乱以降は、南北朝時代と同じように戦乱の渦に巻き込まれ、のちのちまで続く畠山氏の抗争が勃発しました。また、明応2年(1493)には、幕府に反抗した畠山基家を討伐するため、正覚寺に布陣する第10代将軍足利義材が捕縛され、将軍職を廃された明応の政変も起こりました。ここでは、そうした戦国時代に突入するまでの史料を掲載しています。


戦国時代の大阪


 戦国時代には、畠山氏の抗争に加えて、明応の政変で幕府の実権を掌握した細川氏内部の権力争いが大阪市域に波及して、さらなる争乱を招いていました。その争乱の中から登場したのが細川氏の被官三好長慶でした。三好長慶は、主家である細川氏や室町幕府将軍をも降し、事実上の「天下人」として大阪市域を含む畿内を制覇しました。三好長慶が打ち立てた三好政権は、長慶の死とその後の織田信長の畿内への侵攻をきっかけに崩壊します。畿内を平定した織田信長は、やがて大坂本願寺と対立し、約十年に及ぶ戦争を繰り広げますが、ここでは信長が当時の大阪市域に及ぼしていた支配の様相を示す史料も掲載しました。


室町・戦国時代の大阪の寺社


 室町時代以降、四天王寺や住吉社の史料はそれまでにくらべて格段に増加します。ここでは、四天王寺・住吉社の運営や所領支配がわかる史料、それ以外の大阪市域に所在した寺社に関する史料を掲載しました。また、住吉社関係の史料では、これまで活字化されていない「住吉雑々記」「国順御神拝始之記」といった同社の儀式等について記した記録や、同社の社司である津守氏昭の日記「津守氏昭記」の全文を翻刻掲載しました。

・関連の催し物


刊行にあわせて以下の講演会・展示を開催します。(詳細はこちら)
・平成27年度 史料でたどる「おおさか」講演会「中世の終焉と「大坂」の誕生」
日 時 2016年1月16日(土) 14:00-16:00(開場 13:30)
講 師 生駒 孝臣(大阪市史料調査会・調査員)
定 員 300名(当日先着順・入場無料)
会 場 大阪市立中央図書館 5階 大会議室

(*講演会は終了しました。多数のご来場ありがとうございました。)











・関連企画展示「室町・戦国時代の大阪-史跡と伝承-」

大阪市域に点在する室町から戦国時代にかけての史跡と伝承に関する展示を開催します。
期 間  2016年1月22日(金)~3月31日(木)
場 所  大阪市立中央図書館3階 エレベーター前 
催し物に関するお問い合せは 大阪市立図書館利用サービス担当(電話06-6539-3302)までお願いいたします。



09:00 | 新修大阪市史 史料編