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<2022年4月21日 発信>
大阪市立図書館メールマガジン 第100号
<目次>
■メールマガジンが100号を迎えました
■催し物のご案内
■図書館の便利な使いかた 第100回 メールマガジンのバックナンバーを公開中
■市立図書館バックステージ通信 第88回 松田素子さんに聞きました!
■刊行物のご案内(大阪市史編纂所)
■今日は何の日
<本文>
■メールマガジンが100号を迎えました
2014年1月にスタートしました「大阪市立図書館メールマガジン」はおかげさまで100号を迎えました。
これもひとえに、皆様のご愛顧とご支援によるものと深く感謝しております。
創刊のごあいさつで、「市立図書館の催しもののご案内や図書館の便利な使い方の紹介など、皆さまのお役に立てるメールマガジンを目指して内容の充実を図ってまいります」と申し上げたとおり、これからも皆様にご満足いただけるメールマガジンを目指して参ります。

■催し物のご案内
◎中央図書館
・令和3年度の「ビジネス講座元気塾」で開催した講座の一部を、大阪市教育委員会YouTubeチャンネルで公開中です。
仕事に役立つスキルを公開中何度でもご覧いただけます。チャンネル登録、ログイン等は不要です。是非ご活用ください。
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/index.php?key=jofxrdy6a-510#_510
◎地域図書館
・西成図書館
おはなしひろば すくすく -0歳からのおはなし会-
乳幼児を対象に、手遊び・絵本の読み聞かせをするおはなし会です。
4月28日(木曜日)11時から11時30分 事前申込制
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/index.php?key=joa46f5s6-510#_510
・阿倍野図書館
春のおたのしみ会
「おはなしポン!が はじまるよ♪」でおなじみ、おはなしポン!のみなさんによるおたのしみ会です。
5月7日(土曜日)11時から11時30分 当日先着順
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/index.php?key=jot1n49u9-510#_510
・東住吉図書館
赤ずきん&ドロップス春のおはなし会
よみきかせボランティアグループ「赤ずきん&ドロップス」が、楽しい絵本のよみきかせをします。
5月7日(土曜日)14時から15時 事前申込制
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/index.php?key=josgsjcde-510#_510

■図書館の便利な使いかた 第100回 メールマガジンのバックナンバーを公開中
100回目の「図書館の便利な使いかた」では、ホームページに公開中のメールマガジンのバックナンバーについてご紹介します。
毎号掲載している「図書館の便利な使いかた」では、1回目の「蔵書検索いろいろ」から、99回目の「動画で楽しむ図書館」まで、ご自宅からご利用いただけるサービスを中心にご紹介してきました。おうち時間の過ごし方の参考にぜひご利用ください。
また、バックステージ通信では、中央図書館でご講演いただいた作家の有栖川有栖さん(7号)、西加奈子さん(11号)、門井慶喜さん(47号)、寺地はるなさん(95号)、大島真寿美さん(96号)などのインタビューを掲載してきました。24号では、人間国宝の故竹本住太夫師匠のお話をお読みいただけます。また、毎年好評をいただいている大阪連続講座の講師、例えば97号では今年開館した大阪中之島美術館長の菅谷富夫さんのインタビューもお読みいただけます。
今までのメールマガジンすべては、「メールマガジン最新号およびバックナンバー」ページでお読みいただけます。この機会に是非お楽しみください。
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/?page_id=1250

■市立図書館バックステージ通信 第88回 松田素子さんに聞きました!
令和4(2022)年3月6日(日曜日)に「絵本の扉の向こう側」と題して「おはなしたのしいでぇ!in 大阪」講演会を開催しました。
講師を務められた松田素子さんに講演後お話を伺いました。
図書館:
数年前に、関東から神戸に移住されたとのことですが、関西の印象はどうでしょう?
松田さん:
来てよかったです。こちらに来てから、いろんな人と不思議なほどどんどんと、深くつながることができています。
こうやって人がつながっていくことを、私はひそかに「人の星座」と呼んでいるんです。点のように知っていた人同士がつながっていくと、星座のようになる。点がつながれば面になり、面になれば点の時には生まれなかった「力」が生じる。点ではできなかったことができるようになる。素晴らしいことだと思います。
それに関西の方は、関西人気質なのか、打ち解けるのが早いですね。
私自身も山口県生まれですが、東京は地方出身者の多い街です。それが他者との距離をもとうとする、いわば警戒心をもってしまう理由なのかもしれません。それに、いつでもなんでもすぐに手に入るように感じるせいか、結果的にこの瞬間に何かをつかもうとする力が弱くなっているのかもしれないとも思います。関西に来てこういう講演会などをしていて感じるのは、つかむ力が強い。関西の人はぐっと前に出てくる、ルールを越えてくる人がいるくらい(笑)。私たちの業界に関係している人たちに限って考えても、知識や考えが深い方がたくさんおられるようにも思います。
図書館:
これからどんな活動を考えておられますか?
松田さん:
広げることより深めることを考えています。たくさんの人に会うより、深く会いたい。年齢的にも、そういう時間に入りました。
「ヒューマン」という言葉がありますね。あれはラテン語が語源らしくて、意味は「腐葉土」なんですって。これだと思いました。これからの人生の目標は、単なるキャッチコピーのようですが、「めざせ腐葉土」なんです。自分がやることが、次の世代の誰かの腐葉土になること―これからの人生の目標です。
図書館:
絵本との向き合い方はどうでしょう?
松田さん:
もう一回勉強し直したいというか、自分の立ち位置を確認し直したいと思っています。正直に言うと、私は今の絵本の世界に危機感を感じている。これでいいのかと思うことがいろいろある。いきなり何十万部という売り上げを出す絵本が出たり、それをマスコミが煽ったり・・・。ところが、そんな本がすぐに忘れられていく・・・。一体何が力を持ってしまったのか、見失ってはいけないものとは何なのか、そのことをちゃんと考えたいと思っています。
ちなみに、私が偕成社に入ったのは1970年代で、あの時代は、今から振り返れば絵本の世界がすごく枝葉を伸ばした時代だったと言っていい。「月刊絵本」という雑誌がありましたが、バックナンバーを見ると、専門家ではない一般読者たちが、ものすごく深い絵本の書評を書いていた。本気で「絵本」というメディアの可能性について語っていたのを見て、胸が熱くなりました。
つい先日、50代で亡くなったある先輩編集者の方の追悼文集を見つけて読み返したんです。彼は赤羽末吉さんの編集者でした。それを読みながら、ああ、あんな時代はもう来ないのかな・・・、作家も編集者も一緒になって毎夜喧嘩したり語り合ったりしながら、何かを追求していた時代が確かにあった・・・。私はその最後の時間を過ごしたんだなと、いまさらながらですが、あの時代に叩きこまれたもの、受け継ぐべきものについて考えています。
日本の絵本の時代を作ってくださった人たち―例えば石井桃子さんや瀬田貞二さん、赤羽末吉さん、他にもたくさんおられますが、そういう人たちが書かれたものなどを読み返したりしています。自分が今感じている違和感が何なのか、それを探りたいし、言語化したいと思っているので。
東京から神戸に移住して2年後に、コロナ禍が起こりました。そのことはある意味、半分チャンスにもなりました。出かけられないし、いろんな予定も延期や中止になった。おかげで時間ができたことで、家にある絵本を片っ端から、まずは2千冊くらい読みなおしました。今もう一度本棚を整理しているので、それが終わったらまた片っ端から読もうと思っています。知っているつもりのものも、読み返すと、気づいてなかったことや考えさせられることが沢山あります。抽象的なことではなく、具体的なことを積み重ねないと、この違和感が何なのか、自分の中でつかめないから。
私が今やっている試みは、絵本の深読みです。絵を読むということを主眼にして、みんなで自由に語り合う場です。一冊の絵本について3時間くらいZoomでワイワイやってます。実に楽しく、深い時間です。これ、あちこちで流行らせたいんですけどね(笑)
図書館:
松田さんの絵本への思いが伝わる、素敵な講演会でした。お忙しい中、貴重なお話を聞かせていただき本当にありがとうございました。

■刊行物のご案内(大阪市史編纂所)
『新修大阪市史 史料編』第12巻を刊行しました

大阪市史編纂所では、『新修大阪市史 史料編』第12巻「近世Ⅶ村落2」(A5判、809ページ、本体価格5,500円)を令和4年3月30日に刊行しました。
本書は、江戸時代の都市大坂の近辺に位置した東成郡・住吉郡・渋川郡・茨田郡・丹北郡の村々を取り上げ、領主の支配、村の姿、村の運営と村組、事件と災害、治水と水利、農業と商業、村人の生活文化、幕末期の変動という視点から、村々が残した様々な史料を紹介しています。
大阪市史料調査会(中央図書館大阪市史編纂所内)などで販売中です。
また、大阪市立中央図書館ほか市内23館の市立図書館でご覧いただけます。
お求め方法など下記をご覧ください。
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/?page_id=1168

■今日は何の日(4月21日)
•将軍家茂、摂海防備巡見のため京都より来坂-(1863年)
•大阪砂糖取引所開設-(1952年)
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/index.php?key=mu8ztexcs
*大阪市史編纂所のホームページでは、「今日は何の日」として、『新修大阪市史』第10巻に掲載された歴史年表の「市域関連事項」を一部修正し、日付ごとにまとめなおしたものをご紹介しています。
下記のページからご覧いただくことができます。
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/?page_id=1151
また毎日、その日の「今日は何の日」をトップページに表示しています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回の配信は2022年5月19日(木曜日)の予定です。
*メールマガジンの配信停止・アドレス変更はこちらから
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/?page_id=605
*図書館の本などの検索はこちらから
パソコン版 他の図書館や電子書籍などを含めた検索ができます。
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