[終了]【大正】図書展示「アメリカの禁書を読む」展 9月29日まで 大正
「アメリカの禁書を日本語で読む」展
昨年(2023年)アメリカ、ユタ州のある学区が、「下品もしくは暴力的」な内容を含むとして、キリスト教の聖書を小学校と中学校から撤去したことが、一部で話題となりました。
アメリカの保守的な州では、LGBTQ(性的マイノリティー)の権利や人種といったテーマについて学校で教えることを禁止する動きが高まっていて、有害と判断された図書の禁止は幾つかの州で行われている一方、リベラル寄りの州の一部の学校や図書館では、人種差別的とみられる内容の書籍が禁止されているそうです。
アメリカ図書館協会の「Banned & Challenged Books」(禁書と閲覧制限の申し立てを受けた本)のサイトを閲覧すると、過去には「ハリー・ポッター」シリーズがanti-family(反家族), occult/Satanism(オカルト/悪魔崇拝), religious viewpoint(宗教的視点), violence(暴力)であるとして、『ハツカネズミと人間』がoffensive language(攻撃的な言葉), racism(人種差別), unsuited to age group(年齢層に適さない), violence(暴力)であるとして、「スーパーヒーロー・パンツマン」シリーズがanti-family content(反家族的な内容), unsuited to age group(年齢層に適さない), violence(暴力)であるとして、異議申し立てを受けたことがあったようです。
今回の展示は、読書や情報アクセスの自由をテーマにしたアメリカのイベントBanned Books Week(禁書週間、今年は9月22日から28日まで)に合わせて行います。集めた本は、『貸出禁止の本をすくえ!』(教育委員会の決定によって、学校図書室にあった愛読書が貸出禁止になった女の子が本を救うために立ち上がる物語)に登場する本と、アメリカ図書館協会の「Top 100 Most Frequently Challenged Books: 2010-2019」(最も閲覧制限の申し立てを受けた本トップ100:2010-2019)、「Top 100 Most Frequently Challenged Books: 2000-2009」(最も閲覧制限の申し立てを受けた本トップ100:2000-2009)のうち、上位50位に入る本で日本語訳のある本です。
参考にさせていただいたサイト
1 米ユタ州の学区で聖書が禁止に 「下品」「暴力的」だと親が苦情(BBC NEWS JAPAN 2023年6月3日付)
2 米国で2023年の禁書週間が始まる(10月1日-7)(「カレントアウェアネス-R」2023年10月02日)
展示リストはこちら→アメリカの禁書 展示図書リスト(PDF形式:303KB)
【期間】令和6(2024)年9月10日(火曜日)から9月29日(日曜日)まで 終了しました
開館日・開館時間は「開館日・開館時間(開館カレンダー)」ページをご覧ください。
【場所】大正図書館閲覧室
【問い合わせ】大正図書館 電話 06-6552-1116