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大阪市立図書館メールマガジン第140号

<2025年9月18日 発信>
大阪市立図書館メールマガジン 第140号
<目次>
■催し物のご案内
■図書館の便利な使いかた 第140回 図書館利用アプリ
■バックステージ通信 第126回 船越幹央さんに聞きました!
■刊行物のご案内(大阪市史編纂所)
■今日は何の日

<本文>
■催し物のご案内
特に指定のないものは当日先着順です。
◎中央図書館
・健康相談会「まちの保健室」
病院に行くほどではないけれど、ちょっと気になることを看護師さんや保健師さん、助産師さんに相談してみませんか。介護、出産、育児などの相談も受けつけます。
9月25日(木曜日)14時から16時まで
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/key/2025/1008_2025090101.html
・いろんなことばのおはなし会+ミニ絵本展
いろんなことば(日本語・英語)で絵本の読み聞かせをする楽しい子ども向け行事です。
会場には、いろんなことばの絵本を展示します。みにきてね!
10月5日(日曜日)13時30分から14時まで
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/key/2025/1007_2025091001.html
・マッテオ・B・ビアンキ『遺された者たちへ』出版記念トークイベント マッテオ・B・ビアンキ × 岸政彦
イタリア人作家のマッテオ・B・ビアンキ氏の小説『遺された者たちへ』の邦訳出版を記念した、著者本人と、社会学者・作家の岸政彦氏による対談トークイベントです。
10月18日(土曜日)14時から16時まで 事前申込制・抽選
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/key/2025/1006_2025091214.html

◎地域図書館
・此花図書館
おはなしたまごのおたのしみ会
ボランティアグループ「おはなしたまご」のみなさんが、絵本のよみきかせや手遊びなどをします。
9月20日(土曜日)11時から11時30分まで
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/key/2025/54_2025083001.html
・大正図書館
百歳体操で認知症を予防しよう
体を動かしながら、頭をフル回転させる「しゃきしゃき百歳体操」で認知症予防に取り組んでみませんか。
9月25日(木曜日)10時30分から11時30分まで
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/key/2025/57_2025082801.html
・生野図書館
絵本の会
絵本の読み聞かせや紙芝居、パネルシアターなど楽しいプログラムをご用意しています。
10月4日(土曜日)11時から11時30分まで
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/key/2025/64_2025090401.html

■図書館の便利な使いかた 第140回 
図書館利用アプリ
大阪市立図書館システム更新にともない、2月より開始した新たなサービス「図書館利用アプリ」をご存じですか。
毎回のログイン操作なしで、借りている資料や予約などの状況の確認、蔵書検索や予約登録ができます。初回時のみ、ログインが必要です。
また、「お知らせ設定」からは「プッシュ通知」の設定ができるので、予約資料や返却期限などのお知らせを素早く受け取ることができます。
さらに、「利用券」をタップして図書館カードのバーコードを表示し、図書館カードを持ち歩かなくても資料の貸出ができます。
ぜひ、お手持ちのスマートフォンで、便利なアプリをご利用ください。
ご利用には、大阪市立図書館の図書館カードの番号とログイン用パスワードが必要です。
図書館利用アプリについて
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/page/2003.html

■バックステージ通信 第126回 船越幹央さんに聞きました!
7月12日(土曜日)令和7年度 大阪連続講座「大阪の100年」
第1回『「大大阪」 拡張する都市と周縁地域の歴史』を開催しました。
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/key/2025/1009_2025060602.html
講座では、大阪大学総合学術博物館の副館長および教授である、船越幹央さんにお越しいただき、都市が拡大していく過程で、都市周縁部はどのように展開していったのか、実際に街を歩いて見つけたことなどを交えてお話いただきました。
講座終了後のインタビューをお届けします。

図書館:今回のテーマである、大阪の「周縁地域」に興味を持たれたきっかけを教えてください。
船越さん:私は大阪歴史博物館でずっと学芸員をしていて、その時は市の中心部を見ることが多かったんです。でも、2年前に豊中に職場が変わって、農村と丘陵地帯の豊中を知識ゼロから実際に歩いたり勉強したりする中で、農村部が開発されて変わっていくのを目の当たりにしました。それで、今までノーマークだった大阪の周縁部を同じように見たら面白いんじゃないかと、それも一番外の農村だったところを見ようと思ったわけです。
図書館:講座では、実際に街を歩いて見つけたことなど色々お話いただきましたが、街を歩く時のポイントはありますか?
船越さん:街歩きに行くときは、大体古い地図を持っていきます。例えば講座でも取り上げた今里だと、『明治前期・昭和前期大阪都市地図』(柏書房,1995)
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/licsxp-opac/WOpacEsTilListToTifTilDetailAction.do?tilcod=1000000454177
という大判の冊子の地図と、国土地理院の白地図をプリントしたものを持っていくんです。(実際にたくさんメモを書き入れた地図を見せていただきながら)スタートの今里駅から、これが旧街道で、こっちに歩いて行くと新しい商店街・・・とメモをしながら。今どこを歩いているのかわからなくなるので、こういう風にメモをして歩いています。
図書館:昔の地図というと、どのくらい古いものを見るのですか? 
船越さん:明治20年くらいから実測図が出るので、それを見ると、周縁部はほぼ江戸時代と一緒ですね。江戸後期の地図を見ることはあるけど、記載は結構アバウト。だけど、それでないとわからない水路の流れとかもありますね。近世の地図ならではの情報があります。
街歩きで、何を見るかといわれるとなかなか答えにくいけど、色々見ています。建物や土地の起伏とか。他の方よりかは細かく見ていると思います。最近は“今のもの”も見るようにしています。歴史の研究者は、古いもの、寺社・史跡をめぐることが多いけど、私が皆さんと歩くとき、史跡には余り行かないです。普通に歩いて、そこがどんな場所だったのかを見ます。例えば(古地図を見ながら)ここのY字路、ここがどうなっているかを見に行く。別に史跡があるところじゃないですよ。ただの住宅が建っているところです。
図書館:講座の最後におっしゃっていた、「歴史を見て今に生かす」というのは、今何か考えていらっしゃることがあるのですか?
船越さん:例えば、梅田は今どんどん開発されていますよね。あそこは昔墓地があったんです。開発の前に大阪市文化財協会が発掘して、江戸時代から明治時代のご遺体が200体くらい出ているけど、その事実は知らない方も多いのではないでしょうか。歴史を知って、その歴史の上で自分は毎日暮らしているという自覚を持つ。それを踏まえて、将来この街をどうしていこうかと考える方が豊かになるんじゃないか。その隠れている部分を最近、「歴史的ポテンシャル(潜在力)」と言っています。そのポテンシャルを生かして何かできたらいいと思っている。
でも、それは大阪では一番活かしにくいものですね。大阪で30年以上仕事してますけど、スクラップアンドビルドが激しい。大阪の人は、新しいことにすごいポジティブ。逆に古いものは何も生み出さないと思うから、そこにはネガティブ。僕はその大阪の人の気持ちは前向きでいいと思うけど、歴史的なものがどんどん壊されたり忘れられたりするので、ちょっと思い出してね、ちょっと古いものも残してね、ということなんです。万博とも真逆の精神かもしれないですね。(笑)
図書館:万博といえば、ベイエリアの埋め立て地は、100年よりもっと古いところもありますよね。
船越さん:此花区は、今の皆さんのイメージだと、住宅街だと思う。でも、僕の中では此花は工場地帯のイメージ。今は、USJの近くにもたくさんマンションが建ってますよね。あそこは、30年くらい前は、荒涼たる工場地帯だった。西九条から海側にかけてほぼ住宅地になって、様変わりしましたね。昔ここが工場地帯やと知って、何が豊かになるのかは分からない。
でも、はっきり言えるのは、歴史がないと思われているところでも、今日みたいな手法で考えてみたら色々面白い歴史が出てくる。どこにでも歴史はあるから、それを考える。考えること自体に意味がある。それをやりましょうということで、みなさんと歩きに出たり、今日みたいにお話したりしています。これで終わりではなく、じゃあ自分の家の周りは昔どんなんやったかと、図書館の地図をコピーして自分で歩いてみてほしいと思います。
図書館:今日のお話を聞いて街歩きをしてみたいと思った方も多いのではないかと思います。今日はどうもありがとうございました。

■刊行物のご案内(大阪市史編纂所)
大阪市史史料第97輯 『質商旧記』(A5判、136ページ、本体価格1,800円)を、8月25日に刊行しました。
この史料は、質屋株仲間の定書や名簿などが記された、大阪市史編纂所所蔵の「質商旧記」を翻刻したものです。
大阪市史料調査会(中央図書館大阪市史編纂所内)などで販売中です。
また、大阪市立中央図書館ほか市内23館の市立図書館でご覧いただけます。

■今日は何の日(9月18日)
・ロシアの使節プチャーチン、戦艦ディアナ号で大坂に来航 - (1854年)
・枕崎台風が大阪襲来。高潮被害 - (1945年)
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/key/0918.html
*大阪市史編纂所のホームページでは、「今日は何の日」として、『新修大阪市史』第10巻に掲載された歴史年表の「市域関連事項」を一部修正し、日付ごとにまとめなおしたものをご紹介しています。下記のページから全体をご覧いただくことができます。
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/page/1151.html
また毎日、その日の「今日は何の日」をトップページに表示しています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回の配信は2025年10月16日(木曜日)の予定です。
*メールマガジンの配信停止・アドレス変更はこちらから
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/page/605.html

*このメールはコンピュータから自動送信しておりますので、返信をいただいてもお答えができません。お手数ですが、お問合せは最寄りの大阪市立図書館へお願いいたします。
「大阪市立図書館の一覧」
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/page/858.html

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