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大阪市立図書館メールマガジン第142号

<2025年11月20日 発信>
大阪市立図書館メールマガジン 第142号
<目次>
■蔵書点検による休館のおしらせ
■催し物のご案内
■図書館の便利な使いかた 第142回 新着図書お知らせメールサービス
■バックステージ通信 第128回 「マッテオ・B・ビアンキ『遺された者たちへ』出版記念トークイベント マッテオ・B・ビアンキ × 岸 政彦」を開催しました
■今日は何の日

<本文>
■蔵書点検による休館のおしらせ
蔵書点検等のため、下記の期間を休館します。期間中ご不便をおかけしますが、他の大阪市立の各図書館をご利用いただくなどご理解・ご協力をお願いします。
・旭図書館 此花図書館 浪速図書館
12月8日(月曜日)から12月15日(月曜日)まで
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/page/984.html

■催し物のご案内
特に指定のないものは当日先着順です。
◎中央図書館
・大阪市立図書館×Osaka Metro クイズラリー2025
Osaka Metro4駅に設置している図書返却ボックスに、クイズが出現!クイズに答えてキーワードを完成させると、Osaka Metro各路線のオリジナルステッカーがもらえます。3種類以上のステッカーを交換できた方に、シークレットデザインのステッカーを中央図書館でプレゼント!
読書の秋に、ぜひご参加ください。
10月17日(金曜日)から12月7日(日曜日)まで
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/key/2025/1020_2025101701.html
・健康相談会「まちの保健室」
病院に行くほどではないけれど、ちょっと気になることを看護師さんや保健師さん、助産師さんに相談してみませんか。介護、出産、育児などの相談も受けつけます。
11月27日(木曜日)14時から16時まで
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/key/2025/1008_2025110101.html
・いろんなことばのおはなし会+ミニ絵本展
いろんなことば(日本語・英語)で絵本の読み聞かせをする楽しい子ども向け行事です。
会場には、いろんなことばの絵本を展示します。みにきてね!
12月7日(日曜日)13時30分から14時まで
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/key/2025/1007_2025111001.html
・わくわく絵本キッズスマイルブックとえほんであそぼ!
北区の小学校・中学校のおともだち「わくわく絵本キッズスマイルブック」による、冬のおたのしみ会です。大型絵本に紙芝居、パネルシアターもあるよ!
12月14日(日曜日)14時から15時まで
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/key/2025/1007_2025112001.html
・図書館ビジネス講座元気塾「その準備(企画、計画)で大丈夫ですか?-失敗しない起業のためのリスク回避」
コロナ禍によるリモートワークの導入、働き方改革で副業推進や起業支援の広がりと、ライフワークの選択肢が多様になりました。特に、自己実現を可能にする起業は注目されています。しかし起業には、失敗して財産を失うというリスクが少なからずあります。当講座では、そのリスクの回避・軽減方法について、経営コンサルタンツ主宰の恩村政雄氏にお話しいただきます。
12月20日(土曜日)14時から15時30分まで
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/key/2025/1008_2025102001.html

◎地域図書館
・島之内図書館
幼児のおたのしみ会
幼児(1歳から3歳)と保護者のためのおたのしみ会です。絵本の読み聞かせや紙芝居、手遊びなどをします。
11月21日(金曜日)11時から11時30分まで
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/key/2025/55_2025110402.html
・阿倍野図書館
小学生のためのおはなし会 わくわく!ドキドキ!冬のおはなし会スペシャル
むかし話などのお話を語るストーリーテリング(素語り)をお楽しみください。小学生はもちろん、おはなしを聞きたい方は、みなさまどうぞご参加ください。
12月6日(土曜日)15時から15時45分まで
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/key/2025/68_2025110101.html
・福島図書館
ま〜るま〜るのおたのしみかい
赤ちゃん絵本の読み聞かせや、パネルシアター、手作りの小道具など、バラエティ豊かなプログラムをご用意しています。親子でゆっくりお楽しみください。事前申込制。
12月11日(木曜日)11時から11時40分まで
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/key/2025/53_2025111301.html

■図書館の便利な使いかた 第142回 新着図書お知らせメールサービス
「興味がある分野の本が図書館に入ったらすぐ知りたい」という方には、「新着図書お知らせメールサービス」が便利です。これは、あらかじめ検索条件(著者名やキーワードなど)を登録しておき、合致する資料が受入されたらメールでお知らせするサービスです。 
ログイン後の「マイ図書館」画面にある、「新着図書お知らせメールサービス」から登録が可能です。最大10件まで検索条件を登録することができます。
毎週火曜日に、ご登録のメールアドレス宛に新着図書お知らせメールを送信します。登録した検索条件に合致する資料の件数が多い場合は、最初の20件のみ表示されます。
まだご利用でない方は、ぜひお試しください。
大阪市立図書館ホームページのログインメニューについて>新着図書お知らせメールサービス
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/page/1644.html
よくある質問「○○関連の本が入荷したら教えてほしいのですが、可能でしょうか」
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/page/727.html#faq-243

■バックステージ通信 第128回 「マッテオ・B・ビアンキ『遺された者たちへ』出版記念トークイベント マッテオ・B・ビアンキ × 岸 政彦」を開催しました
10月18日(土曜日)に、第28回大阪市図書館フェスティバル「マッテオ・B・ビアンキ『遺された者たちへ』出版記念トークイベント マッテオ・B・ビアンキ × 岸 政彦」を開催しました(共催 イタリア文化会館-大阪)。
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/key/2025/1006_2025091214.html
本イベントは、愛する人を自死で喪った著者が四半世紀をかけて自らの痛みと向き合い、同じ悲しみを抱える人々に向けて書き上げた『遺された者たちへ』の邦訳版出版を記念し、著者のマッテオ・B・ビアンキさんと、社会学者・作家の岸政彦さんの対談形式で開催しました。
対談の内容から一部を抜粋してお届けします。

○著作『遺された者たちへ』について
ビアンキさん:この本は、私がおよそ25年前に体験した、愛した人を自殺によって失ってしまうという非常に悲劇的な出来事について語った物語です。
文学や映画において、自殺そのものについて語られることはありますが、自殺によって残されてしまった人たちについて語られたものはほとんどありません。
この本の中では、そうした悲劇に遭った私たちが、どのような旅を強いられるのか、そしてどのような人生を伝えられるのかということを語りました。
○周りの人からの「優しい」言葉について
岸さん:とても印象的だったのが、周りの人がビアンキさんを慰めようとする場面。
なぜそんなことが起きたのか、なぜS(=自死したビアンキさんの元恋人)は死を選んだのかをみんな質問してくる。それは周りの人の優しさからだと思うんですけど、そういう優しさはあなたにとって役に立ちましたか。
ビアンキさん:非常に難しいところですね。多くの人たちが、彼らなりの共感で私を慰めてくれました。家を引っ越せとか旅に出ろとか、いろんな忠告をしてくれるんですけども、私にとっては非常に役に立たないアドバイスのように思えました。
物理的にその現場から遠ざかれば私の痛みが和らぐだろう、ということだったんですが、それは私にとっては全く意味のない忠告でした。
岸さん:悲しみがビアンキさんの内側にある以上は、場所を移動しても傷を癒すことにはならない、ということですよね。
僕は『リリアン』っていう小説の中で「優しいやつは、役に立たんのや」って書いたように、優しい言葉ぐらい役に立たんものはないって思うのですけど。ビアンキさんの本の冒頭で、非常に感銘を受けた言葉が1つあります。みんなが優しくて役に立たない言葉を言う中で、1人だけある作家が「メモを取っとけよ」って言った。あれはすごい感動しました。
ビアンキさん:この「メモを取ってるか」というアドバイスなんですけど、通話中に突然そういう言葉が出てきたんです。でも私はすぐ何のことを言っているのか理解したんですね。
何故か私はいつも、優しさで包み込むような言葉よりも、実務的な、メモをとっておいたほうがいい、ネームを取っておいたほうがいいよ、いつか書くから、っていう言葉の方に感動するんです。
○共感不可能だからこその苦悩
ビアンキさん:こういった経験は誰にでも起こることではないので、私は職場とか友人関係の中でも「大切な人が自殺した人」として一躍有名人みたいになってしまいました。
みんながいろんなことについて聞いてくるので、それについて繰り返しこういうことが起きたんだっていうことを話さなければいけなくなる。
けれどいくら話しても、聞いてくれる人たちが私にとって本当の慰めをもたらしてくれるわけではないということがわかってくるので、だんだん話す気もなくなってしまいました。
岸さん:実は僕も、2年前に親友が自殺をしたんです。恋人ではなかったんですけれども。
周りの人たちから、彼について答えることができない質問やアドバイスをひたすら聞かされるという体験がありまして。その時に、苦悩とか喪失っていうのは、本質的に、共有不可能なんだなということを思いました。
苦悩は共有不可能である、というよりは、共有不可能なものを苦悩、というふうに言うんだろうなと思います。
しかもそれを他者からずっと聞かされるし質問されるんで、しんどい。そういう経験を、ほんの少しですけど私もしたことがあります。
わかって欲しくないですよね。ただ、それによってより周囲から孤立していってしまう。だからビアンキさんが作中でものすごい孤立していくところが非常に心を打ちました。
ビアンキさん:そうですね。人が質問するのは、何かしらの説明が欲しいっていう合理的な思考が働いているからだと思うんですけど、やっぱり、痛みとか苦悩に対する説明は、言葉で表現するのが非常に難しいわけですね。
それがゆえに、私もこうして本に起こすのに20年以上かかってしまいました。
○意外だったこと
ビアンキさん:書いた当初は、この本は、同じような経験をした人たちだけに読んでもらえるんじゃないかというふうに思ったんです。けれど実際には、このような経験をしていない読者の方たちにも読んでもらえる結果となった。
出版した当時は、たくさん売れるとか全然思ってなかったし、いろんな外国の言語に翻訳されると思っていませんでした。なので「3年後、大阪の図書館で講演することになるよ」って誰かに言われても、バカなそんなことがあるはずがないって答えてたと思います。(会場笑い)
本当に個人的な、内面的な話が、これほどたくさんの共感を得たっていうことにちょっと自分でもびっくりしてます。
岸さん:僕は社会学者として、個人のライフヒストリーを聞く仕事をしているんですが、個人の人生っていうのは普遍的なものだと感じています。
例えば大阪や沖縄のような、特定の地域のたった1人の個人の人生を聞いたとき、何かこう、わかる、とは言いたくないですけど、非常に感銘を受けることがあるものです。
やっぱり人の人生を聞くたびに、深く感動してしまうのは、最も個人的な人生こそが、最も普遍的だからなんだなというふうに思っています。

マッテオ・B・ビアンキさん、岸政彦さん、別離の悲しみと、それへの向き合い方について考える対談をしていただきましてありがとうございました。

■今日は何の日(11月20日)
・大阪市中央卸売市場東部市場が完成- (1964年)
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/key/1120.html
*大阪市史編纂所のホームページでは、「今日は何の日」として、『新修大阪市史』第10巻に掲載された歴史年表の「市域関連事項」を一部修正し、日付ごとにまとめなおしたものをご紹介しています。下記のページから全体をご覧いただくことができます。
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/page/1151.html
また毎日、その日の「今日は何の日」をトップページに表示しています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回の配信は2025年12月18日(木曜日)の予定です。
*メールマガジンの配信停止・アドレス変更はこちらから
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/page/605.html

*このメールはコンピュータから自動送信しておりますので、返信をいただいてもお答えができません。お手数ですが、お問合せは最寄りの大阪市立図書館へお願いいたします。
「大阪市立図書館の一覧」
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/page/858.html

発行 大阪市立中央図書館
〒550-0014 大阪市西区北堀江4-3-2
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