大阪市立図書館メールマガジン第150号
<2026年7月16日 発信>
大阪市立図書館メールマガジン 第150号
<目次>
■催し物のご案内
■図書館の便利な使いかた 第150回 ティーンズコーナー紹介
■バックステージ通信 第135回 平良聡弘さん(大阪市史料調査会調査員)に聞きました!
■今日は何の日
<本文>
■催し物のご案内
特に指定のないものは当日先着順です。
◎中央図書館
・おすすめの本を紹介しよう 西区中学校てづくりポップ展 夏
西区の3つの中学校(西中学校・花乃井中学校・堀江中学校)の生徒さんが作成したおすすめ本のポップを、本と一緒に展示します。
7月17日(金曜日)から8月19日(水曜日)まで
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/key/2026/1012_2026071601.html
・健康相談会「まちの保健室」
病院に行くほどではないけれど、ちょっと気になることを看護師さんや保健師さん、助産師さんに相談してみませんか。介護、出産、育児などの相談も受けつけます。
7月23日(木曜日)14時から16時まで
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/key/2026/1008_2026070101.html
・第2回 さわって! 聴いて♪ ナルホド「点字図書館」展 -さわって読む本、聴いて楽しむ本のヒミツ-
大阪市西区にある日本ライトハウス情報文化センターが、1日だけ図書館に出張! 目が見えない・見えにくい人も楽しめる本や、点字図書館のさまざまな活動についてご紹介します。
7月25日(土曜日)11時から15時まで
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/key/2026/1015_2026062301.html
・いろんなことばのおはなし会+ミニ絵本展
いろんなことば(日本語・英語)で絵本の読み聞かせをする楽しい子ども向け行事です。
会場には、いろんなことばの絵本を展示します。みにきてね!
8月2日(日曜日)13時30分から14時まで
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/key/2026/1007_2026070301.html
・まじょ魔女のわくわく絵本塾 野菜スタンプでオリジナル手さげ袋を作ろう!
いろいろな野菜の切れはしをスタンプにして、かわいいオリジナルアート作品を作ってみませんか? 絵本の読み聞かせもあります。
8月4日(火曜日)13時から14時30分まで 事前申込制
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/key/2026/1007_2026062501.html
・わくわく絵本キッズスマイルブックとえほんであそぼ!
北区の小学校・中学校のおともだち「わくわく絵本キッズスマイルブック」による、夏のおたのしみ会です。大きな絵本の読み聞かせに、パネルシアターもあるよ!
8月9日(日曜日)14時から15時まで
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/key/2026/1007_20260709.html
・教えて先輩! 飼育員のおしごと
天王寺動物園の廣谷あおいさんに、飼育員の仕事についてお話しいただきます。進路や将来の職業について考える機会として、ぜひご参加ください。
8月10日(月曜日)14時から15時まで
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/key/2026/1012_2026070101.html
◎地域図書館
・城東図書館
夏休み特別企画「英語マスターへのとびら!」講座
大阪市立図書館ホームページから無料で使える電子書籍サービス「EBSCO eBooks」を活用して、英語学習に役立つ使い方を学べる入門講座です。
7月30日(木曜日)14時から15時まで
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/key/2026/66_2026061102.html
・阿倍野図書館
小学生のためのおはなし会 夏休みスペシャル!
昔話などを語るストーリーテリング(素話)をお楽しみください。なんと今回は「こわーいおはなし会」ですよ!
8月1日(土曜日)15時から15時45分まで
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/key/2026/68_2026070103.html
・平野図書館
夏休みこども連歌の会
平野区に残る伝統文化「連歌(れんが)」にチャレンジしてみましょう! むずかしそう? 大丈夫! 先生が優しく教えてくださいます。
8月4日(火曜日)14時から16時まで
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/key/2026/72_2026062002.html
■図書館の便利な使いかた 第150回 各館のティーンズコーナー紹介
大阪市立図書館では、中学生や高校生向けの資料を集めた「ティーンズコーナー」または「ヤングコーナー」などを設置しているところがあります。ティーンズのみなさんに人気のライトノベル小説のほか、いろいろな分野の入門書、芸能人の本や進路を考える本などを集めたコーナーです。今回、いくつかの館の様子をご紹介したいと思います。
・旭図書館
旭図書館のティーンズコーナーは入口通路から近く、ふらっと立ち寄りやすい場所です。近くにマンガやCD・DVD、教科書、外国語資料もあり、息抜きにも学びにもその日の気分で楽しめます。コーナー内にティーンズ向けの特集展示棚を設けて、季節や話題に合わせて入れ替えており、いつ来ても新鮮な本と出会えます。
・港図書館
港図書館のティーンズコーナーでは、「読みたい!」気持ちが湧いてくるような、中高生新聞や調べものの本、マンガ、文庫を集めています。また、毎年大阪府立市岡高校、港高校のみなさんにご協力いただいて、おすすめ本の展示を行っています。すぐ近くにゆったりとした閲覧席もあり、調べものにも読書にも便利なコーナーです。
・淀川図書館
淀川図書館のヤングコーナーは、大人の本コーナーと子どもの本コーナーの間にあります。子どもの本では物足りないけれど、大人の本はまだ難しい、という十代の方が手に取りやすい本を揃えています。ヤングコーナーの横には、マンガ・DVD・りんごの棚(バリアフリーの本)・外国語の本もあり、自分に合った資料を選ぶことが出来ます。
今回ご紹介するのはほんの一部です。他にも、魅力的なコーナーづくりをしている地域図書館はあります。勉強に部活に忙しい十代の方たちにも読書に親しんでいただけるよう、それぞれの図書館では日々工夫をしています。一人で静かに読書を楽しむのも良し、友だちと誘い合わせていらっしゃるのも良し、ぜひお近くの大阪市立図書館にお立ち寄りください。
■バックステージ通信 第135回 平良聡弘さん(大阪市史料調査会調査員)に聞きました!
6月6日(土曜日)、大阪市史編纂所セミナー探そう! 大阪市の歴史魅力第25回「徳川慶喜の将軍外交と大坂 -大坂城における外国代表謁見-」を開催しました。
徳川慶喜が大坂城で外国代表を「謁見」した意図や、豪華なレセプションの様子、その後の大坂に与えた影響などについて解説していただきました。
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/key/2026/1009_2026050101.html
講座終了後、講師の平良聡弘さんにお話を伺いました。
図書館:本日の講演会には180名も参加してくださいました。大人だけじゃなく小学生の方もおられました。
平良さん:中学生もいたし。
図書館:講演のテーマは、どんなきっかけで決められたのですか?
平良さん:若い頃に、今日の講演でも話した大坂城謁見と「兵庫大坂規定書」の調印のプロセスとについて研究したことがあったんですけど。
よくよく考えたら、それによって大坂市中がどういう影響を受けたのかっていうことは『新修大阪市史』にも『大阪の歴史』にもないから、この機会に調べて文章化する一つのきっかけにしたらいいかなと思って準備したという感じですね。
図書館:今日の講演の最後の「6.大坂城謁見の大阪市中への波紋・影響」のところですね。
平良さん:そうそう。ただ、それをメインにすると小難しくなっちゃうから、大坂城謁見の儀礼とか、慶喜がどう評価されていたかというのは、まあ一般的に知られてないところもあるから話をしたけど、僕にとって新しかったのは大阪市中への影響のところになりますね。
図書館:アンケートにも同様の意見がありましたが、海外から大阪を訪れる人が増えている現在の状況と対比して、当時の状況を思い浮かべていた方もおられると思います。
平良さん:僕も、今インバウンドで外国人観光客が来ることによって民泊とかごみの問題をイメージされる方もおられるかもしれません、っていう話はしようかなと思ったんですけど、時間がなかったからしませんでした。
図書館:外国の一行が大坂のどこに泊まったとか、どこを通ったのかという話も、結構お客さんは楽しんでおられたかと思います。
平良さん:そうですね。もっといろんな史料はあるんですけど。でも宿舎が生玉の中寺町に置かれたっていうことだけでもわかったのは、一つ成果だったのかなとは思いますけどね。
図書館:晩さん会の料理のメニューも詳しくご紹介いただきました。料理を担当したのは外国で学んだ日本の料理人ですか、外国の料理人ですか。
平良さん:フランス。フランス人だけじゃないけども。料理長はラプラスっていうフランス人。
図書館:幕府が雇っているということですか?
平良さん:幕府が雇ってます。お寺も全部、畳を上げてきれいにして、椅子とか机とかも全部江戸で調達するんですよ。基本的には江戸で準備が行われて、具体的な詰めとかを大坂でやってるっていう感じ。
図書館:チキンなどの食材はどうやって入手をしたのですか?
平良さん:持ってきてます。まあ、現地で調達できるものは現地で。日本で調達できなければ中国、インド、という形で。
図書館:日本に近い順に調達したのですね。
平良さん:そうそう。そのあたりの細かいやり取りについての幕府側の史料もあるし、外国側の史料もあるので、要はそんだけ細かい詰めをやってるってことですね。
もう発注も始まってるのになんで慶喜から正式な通達がないの?っていうことで、催促する形で英国公使のパークスが部下のミットフォードとサトウを大坂に派遣したわけですよ。
で、大坂での折衝を町奉行がやるけれども、それをやっても、慶喜は動かなかったわけですね。なので外国代表がもう我慢ならんからもう大坂へ行くわって「上坂強行」したんです。
図書館:私は「上様」とは「将軍」だと思っていましたが、「上様」と「公方様」は違う。「公方様」が「将軍」なんですね。
平良さん:そう。これも厳密な規定があって、家督を継いだ人が上様。だから大名も上様なんですよ。でも公方様になれるのは将軍だけなんですよ。幕府もちゃんと、触(ふれ)で伝えてるんですけど、大名家の中で上様って呼ぶのは別にかまへんと。
図書館:なるほど。公方様は一人だけ、将軍だけなのですね。
平良さん:これから公方様と呼びなさいっていう形で幕府から触があるんですけど、結局、大名が将軍と認めるかどうかっていうのは、武家諸法度を出しているかどうかと、領地の安堵状を出してるかどうかなんですよ。
武家諸法度は大名が守らないといけない法律だし、領地の安堵状っていうのは、一番力を持ってるっていう風に認識されている将軍が「各大名の領地を間違いなく認めますよ」っていうハンコをおした文書だから。
で、それを慶喜は、やってないわけですね。なので大名にとっては慶喜を将軍と認めるメリットが一切ないわけじゃないですか。
慶喜もそれがわかってるから、公方様と呼べっていうことはしなかったんだけども。なんで公方様と呼ばれるようになったかっていったら、二条城に全大名を集めて、自分が将軍だっていうことをアピールして、みんな跪いて「ははーっ」って言ったんですよ。それが慶応三年の九月なんですね。
なので、もうそろそろ俺、公方様になってもいいかなと思って触を出したんだけども、一か月後に大政奉還になっちゃって。つまり彼の読みが甘かったわけですけど。
図書館:平良さんのメインの研究のテーマはなんですか。
平良さん:幕末維新です。ちょうどこの時期ですね。
図書館:以前に戦時期のことも講演してくださいましたね。
(2024年9月21日開催 令和6年度史料でたどる「おおさか」講演会「戦時下の大阪を読み解く」)
平良さん:あれは自分の専門ではないです。でも、まあ、なんていうかな。研究者にも2つのタイプがあって、自分の専門のコアなことしかやらない人と、ちょっと幅広げてやる人と。
まあ僕はある意味何でもやりますよ。これはもうすごくお世話になった僕の先輩がそういうタイプの人で、もう「やれ」と。そういうことを若い時に叩き込まれたんで。
図書館:自分にたぐり寄せてお話していただいたのですね。
平良さん:もちろん。何もなしにやってたら、たぶん収集つかなくなるんで。それができない人は、もう自分のコアなことしかしないんですよ。もうだから割り切って、それでも自分の何かに引き寄せてまとめられるかどうかで。
図書館:大阪市史料調査会の調査員としては、これから出る『新修大阪市史 史料編』の新しい巻の編纂がメインのお仕事ですか?
平良さん:うん、それがたぶん一番ウェイトが大きいですね。
図書館:『新修大阪市史 資料編』の新しい巻が刊行されるのを、楽しみにお待ちしています。それでは本日は、ありがとうございました!
■今日は何の日(7月16日)
・細川政元、畠山義就と単独講和 - (1482年)
・懐徳堂初代学主三宅石庵没 - (1730年)
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/key/0716.html
*大阪市史編纂所のホームページでは、「今日は何の日」として、『新修大阪市史』第10巻に掲載された歴史年表の「市域関連事項」を一部修正し、日付ごとにまとめなおしたものをご紹介しています。下記のページから全体をご覧いただくことができます。
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/page/1151.html
また毎日、その日の「今日は何の日」をトップページに表示しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回の配信は2026年8月20日(木曜日)の予定です。
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