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大阪市立図書館メールマガジン2025年6月号にOne Book One OSAKA関連記事掲載!

2025年6月19日発信の「大阪市立図書館メールマガジン第137号」のバックステージ通信に、One Book One OSAKA事業実行委員会の実行委員長・渡邉裕美子さんへのインタビューが掲載されました。
One Book One OSAKAへの思いや、楽しみ方、渡邉さんのお気に入りの一冊も紹介されています。ぜひご覧ください!

インタビュー(大阪市立図書館メールマガジン第137号より抜粋)

バックステージ通信 第123回 One Book One OSAKA事業実行委員会の実行委員長・渡邉裕美子さんに聞きました!

One Book One OSAKA事業とは、大阪市民・府民のみなさん、大阪に来られたみなさんに、お気に入りの1冊の絵本に投票していただき、その投票結果をもとに「大阪の1冊の絵本 One Book」を決定し、翌年の子ども読書の日(4月23日)に発表するものです。
1冊の絵本を選ぶ過程で読書に親しむことを目的として2009年よりスタートし、今回で10回目を迎えます。
この事業に長く携わっていただいているOne Book One OSAKA事業実行委員会の実行委員長・渡邉裕美子さん(東淀川区おはなしボランティア とことこ代表)にインタビューしました!

図書館:長年、One Book One OSAKA事業に関わっていただいています。この事業への思いをお聞かせいただけますか。
渡邉さん:私は絵本の読み聞かせボランティアをしていますが、いつも子どもたちにたくさんの絵本に出会ってもらいたい、そして楽しい時間を過ごしてもらいたいと思って活動しています。
One Book One OSAKAは、自分が投票した本が「大阪の1冊の絵本 One Book」に選ばれるかもしれない、どの絵本にしようかと、子どもたちがわくわくしながら投票してくれるんです。そのときの子どもたちの目が本当にキラキラしているんですよね。その様子を見ていると、この事業にずっと関わらせていただいていることの喜びを感じます。逆にこの事業に関わっていなければ、そういう姿を見ることもないので、もう毎回の投票をすごく楽しみに、励みに活動させてもらっています。この事業のすばらしさを毎回肌で感じています。

図書館:これまで、たくさんの投票用紙が寄せられました。大好きな一冊を紹介するイラストやコメントはその本へのラブレターのようですね。印象に残っている投票用紙はありますか?
渡邉さん:投票の年には、東淀川図書館や小学校の夏休みおはなし会、秋の地域イベントなどで投票の呼びかけを行っていますが、みんなとても熱心に好きな絵本の絵やメッセージを書いて投票してくれます。3歳の子どもも、1年生も、高学年の児童も、とても楽しそうに投票用紙を書いてくれます。その時の子どもたちの様子を思い出すと、これ!と一つだけ選ぶのはとても難しいです。
第10回の投票でも、ただ投票用紙を配布するだけではなく、おはなし会を開催して絵本の読み聞かせとともに投票する機会を作って、子どもたちと一緒に楽しみたいと思います。

図書館:今回の投票でも、みなさんから寄せられた投票用紙をホームページなどで紹介する予定です。来年は4月23日に第10回One Bookを発表し、その後は選ばれた一冊を中心にいろいろなイベントを企画予定です。これまでもOne Bookに選ばれた絵本に関するイベントをたくさん開催してきましたが、印象に残っているイベントはありますか。
渡邉さん:これまでで印象に残っているのは、第1回One Bookが『はらぺこあおむし』に決まった際に、著者のエリック=カールさんから直々のメッセージをいただいたことです。とても感激しました。そして、その発表イベントで中央図書館の大きな画面でエリック=カールさんからいただいたコメントを子どもたちと一緒に見たこと、当時の平松市長が読み聞かせをしてくださったことが印象深いです。
地域のイベントでは、投票する年とOne Bookが発表される年と、毎年、小学校や地域のフェスタなどで関連イベントを行なっており、たくさんの方々が参加してくださいます。
長年この事業に関わっていると、絵本が家庭に浸透していることを実感します。最初の頃はボランティアに「読んで」と絵本を持って来ていたのに、いまはお父さんやお母さんが子どもに、または子どもたち同士で絵本を読んであげたりして、自然に絵本の輪ができていて、私たちボランティアの出番がないということもあります。
2009年の開始当初から比べると、絵本が家庭の中で親しまれ、日常的に絵本の読み聞かせが行われていることをものすごく感じます。実際は家庭の中までは見ているわけではありませんが、イベントを通じてみなさんが絵本に親しむ姿を見ることができ、私たちの活動が実を結んでいることを実感することができて、とても喜びを感じます。これからもずっとこの事業に関わっていきたいと思います。

図書館:渡邉さんのお気に入りの一冊は何ですか?
渡邉さん:『三びきのやぎのがらがらどん』です。読み聞かせのボランティアを始めたときからずっと読み続けてきた、一番お気に入りの絵本です。ノルウェーの昔話をもとに、マーシャ・ブラウンさんが北欧の自然やヤギたちを迫力ある絵で描いていて、子どもたちがものすごく食い入るように見るので、本当に読み聞かせするのが楽しい絵本です。今回、投票用紙の候補絵本に加わったので、とてもうれしいです。

図書館:最後に、第10回の投票開始にあたり、メッセージをお願いできますか。
渡邉さん:今回は第10回記念となり、この事業が始まってからは17年目を迎えました。実は昨年の実行委員会では、もうマンネリ化しているんじゃないかという声も実行委員から上がったりしました。でもそれは大人の目線からというか、長年関わっているものの目線から感じることであって、やっぱり読み聞かせの現場では、そんなことはないってすごく感じるんですよね。
子どもたちや保護者の方にとって絵本との出会いは一期一会であって、参加する方は新鮮な思いで、楽しく投票に参加してくださっています。そして、実行委員会では委員のみなさんが、毎回とても熱心に意見を出してくださるので、絵本との出会いや絵本に対する思いを大切にしていきたいと思います。
One Book One OSAKAは、読書に親しむきっかけとなるような投票形式をとっていて、お気に入りの絵本を選ぶ過程をみんなで共有することを大切にしている事業です。One Bookに選ばれた絵本だけでなく、みなさんが選んでくださった1冊1冊を大切にして、これからも新しい視点を取り入れて工夫しながら、続けていければと思っています。

図書館:ありがとうございます。
第10回目の投票は、明日6月20日(金曜日)から始まります。投票期限は12月27日(土曜日)までです。たくさんのみなさんの投票をお待ちしています!

「大阪市立図書館メールマガジン第137号」の全文は、メールマガジン最新号およびバックナンバーのページからご覧ください。

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