【終了報告】謡本(うたいぼん)を読んでみよう 1月26日 中央
終了報告
第33回若手能の演目「芦刈(あしかり)」の謡本テキストに沿って、能の基本や、謡本の読み方と演じ方などを実演を交えながらわかりやすく丁寧に解説してくださいました。
久田さんと寺澤さんご夫婦の絶妙な掛け合いも面白く、参加者の皆さんは熱心に耳を傾けておられました。
寺澤さんの実演をお手本に、腹式呼吸をしながら謡本を皆で読み上げると、会場には朗々と声が響き渡り、楽しく清々しい空気に包まれていました。
「作家の林望さんは、能は見るものよりやるものと言っている。皆さんもぜひ気軽にどんどんやってみてほしい」
との久田さんの言葉は、伝統を受け継ぐ方々の技を鑑賞するだけでなく、自分もやってみたいという気持ちの背中を押してくれるものでした。
また寺澤さんの談によれば「能は一部だけでも、舞台や道具がなくても成立するのがよいところ。生活の中に取り入れられる」とのことです。
講座の最後には、久田さんの小鼓と寺澤さんの謡いの実演で「芦刈」の感動のフィナーレをじっくりと味わい、大充実の講座となりました。
ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。
開催概要
能鑑賞がはじめての方向けの入門講座です。
能の台本を「謡本(うたいぼん)」といいます。
今回の講座では、令和7年2月1日(土曜日)13時からの若手能(※)公演演目について解説していただきます。
【日時】令和7(2025)年1月26日(日曜日) 10時30分から12時まで(開場10時)終了しました
【場所】中央図書館5階 中会議室
【講師】久田 陽春子(ひさだ やすこ)氏 [能楽大倉流小鼓]
寺澤 幸祐(てらさわ こうすけ)氏[観世流シテ方]
【定員】60名(当日先着順) 入場無料
【対象】どなたでも
【問合せ】中央図書館 利用サービス担当 電話06-6539-3303
ちらしは、謡本講座20250126チラシ(PDF形式:1,449KB)をご覧ください。
【関連図書展示】中央図書館地下1階図書展示「能の世界へご案内」展で、能に関する本や、第33回若手能の演目に関する本を集めて展示しています。
(※)若手能:大阪・兵庫の40歳以下の若手能楽師が企画・運営し、行っている公演。
詳細は「つぼみから花へ 大阪若手能のホームページへようこそ。」 (新規ウィンドウが開きます)をご覧ください。