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<2021年11月18日 発信>
大阪市立図書館メールマガジン 第95号
<目次>
■蔵書点検による休館のお知らせ
■「大阪市立図書館100周年・中央図書館60周年・市史編纂事業120周年記念式典・講演会」
■大阪連続講座「おおさかの芸術 -浮世絵、寄席文字、そして大阪中之島美術館開館へ-」
■催し物のご案内
■図書館の便利な使いかた 第95回 「おすすめの本」から本の紹介を確認したり、予約をつけることができます
■市立図書館バックステージ通信 第82回 イラストレーターのコジマユイさんに聞きました!
■市立図書館バックステージ通信 第83回 寺地はるなさんに聞きました!
■今日は何の日

<本文>
■蔵書点検による休館のお知らせ
蔵書点検等のため、下記の期間を休館します。期間中ご不便をおかけしますが、他の大阪市立の各図書館をご利用いただくなどご理解・ご協力をお願いします。
旭図書館・阿倍野図書館・島之内図書館・東成図書館
12月8日(水曜日)から12月13日(月曜日)まで
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/?page_id=984

■「大阪市立図書館100周年・中央図書館60周年・市史編纂事業120周年記念式典・講演会」
大正10年6月に最初の市立図書館が開館してから、令和3年で100周年となります。また、昭和36年11月に開館した中央図書館は60周年、明治34年5月に開始した市史編纂事業は120周年を迎えます。
それを記念し、市民の皆様と共に祝うため、さまざまな企画を実施します。今後もお知らせしていきます。
・記念式典・講演会
12月13日(月曜日)13時15分から16時 事前申込制(応募多数の場合は抽選)
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/?key=jocutgzfk-510#_510

■大阪連続講座「おおさかの芸術 -浮世絵、寄席文字、そして大阪中之島美術館開館へ-」
江戸時代の大坂近郊の風景を描いた『浪花百景』や伝統の縁起文字『寄席文字』の魅力、そして大阪中之島美術館の見どころなど、時代を超えていくおおさかの芸術について、3回の講座で、さまざまな視点から語っていただきます。
第1回 12月11日(土曜日)「大阪中之島美術館の果たす新しい役割」
講師 菅谷富夫 氏(大阪中之島美術館館長)
第2回 1月29日(土曜日) 「おおさかを描く、おおさかで描く-上方浮世絵の魅力-」
講師 菅原真弓 氏(大阪市立大学文学部教授)
第3回 2月5日(土曜日) 「寄席文字を関西に伝えて五十年」
講師 橘右一郎 氏(橘流寄席文字 橘会理事)
各回 14時から15時30分(開場13時15分)80名(事前申込・応募多数の場合は抽選)入場無料 中央図書館5階大会議室
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/?key=joftwa0ke-510#_510

■催し物のご案内
◎中央図書館
・「まちの保健室」
看護師さんや保健師さんによる健康・介護相談、妊娠・出産・育児相談を行います。
11月25日(木曜日)14時から16時のうちの20分間 事前申込制
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/?key=jo3s9a1he-510#_510

・図書館ビジネス講座元気塾
「基礎から学ぶハラスメントの法的問題-事例を交えて分かりやすく解説-」
令和4年4月から、中小企業でもハラスメント防止対策が義務化されます。この機会に、基礎からハラスメントについて学んでみませんか。
12月18日(土曜日)14時から15時 事前申込制(応募多数の場合は抽選)
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/?key=jor1pkqcm-510#_510

・「事業を成功させる知財活用術」
知的財産権の基礎やトピックスを、弁理士の先生が具体例をひきながら、わかりやすく解説してくださいます。
令和4年1月22日(土曜日)14時から15時 事前申込制(応募多数の場合は抽選)
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/?key=jo2qedud3-510#_510

“学ぶ!体験する!ものづくり企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)戦略”第1回「なにこれ?IoTってもうかるやん!」 動画公開
ものづくり企業のIoT活用事例や、DXについてご説明いただいた講座の録画を、YouTubeで公開しています。令和4年3月31日(木曜日)まで。
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/?key=jou36drs7-510#_510

◎地域図書館
・旭図書館
「0.1.2歳児のための ぴよぴよおはなし会」
0歳から楽しめる絵本のよみきかせや、ふれあいあそびなど、楽しいプログラムがいっぱいです!
11月25日(木曜日) 11時から11時20分 事前申込(先着順)
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/index.php?key=joo1n5jet-510#_510

・城東図書館
「郷土史講座 造幣局開設150年」
明治4年4月に開業した造幣局。開業の歴史に迫ります。
12月4日(土曜日) 
1回目 13時から14時30分
2回目 15時から16時30分
1回目と2回目の内容は同じです。
事前申込(先着順)
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/?key=joy28f745-510#_510

■図書館の便利な使いかた 第95回 「おすすめの本」から本の紹介を確認したり、予約をつけることができます
大阪市立図書館ホームページ画面の右側に、おすすめの本と書いた囲みがあるのをご存じですか?子ども向けの本を紹介している「こどものほんだな」と、大人向けの本を紹介している「あなたにこの本を!」があります。
紹介されている本の表紙画像をクリックすると、その本の蔵書検索の画面に移り、所蔵の状況や、本の紹介を見ることができます。紹介文を読んで気になったら、「ブックマーク」に入れておいたり、「予約カートに入れる」をクリックして、予約をつけるメニューにすすめていくこともできます。ぜひお試しください。
紹介している本は、毎月変わっていますので、その時々のおすすめの本をぜひお楽しみください。
こどものほんだな
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/?page_id=411
あなたにこの本を!
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/?page_id=413

■市立図書館バックステージ通信 第82回 イラストレーターのコジマユイさんに聞きました!
10月19日(火曜日)に大阪市難波市民学習センターで大阪の近代建築に関する講座の講師を務められたコジマユイさんにお話しをお伺いしました。10月から11月にかけて中央図書館で近代建築のイラスト作品を展示していただきました。
連携講座「イラストレーターの目で見た大阪の建築の魅力」
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/?key=jor751822-510#_510
図書館:
建築に興味をもったきっかけは何ですか?
コジマさん:
レトロな雑貨やファッションに興味があり、その流れで文化住宅にも興味を持ちました。通っていた専門学校の付近には当時たくさんの文化住宅が残っており、写真を撮って歩いたのがはじまりです。写真だけでは物足りなくなり、なんとなく鉛筆で描いた建物のイラストを友達に褒めてもらってから本格的に描くようになりました。
図書館:
コジマさんから見た大阪の建築の推しポイント、お気に入りの建築などを教えてください。
コジマさん:
私的に大阪の建築のみどころは、以下の3つのポイントです。
・大阪の主要建築は大阪市の北浜駅周辺に密集しており、徒歩で巡りやすい
・小ぶりな建築もたくさん残っており、気軽な気持ちで建築散策ができる
・商業利用されている建築が多く、お客として建築に訪れやすい
そして、私のお気に入り建築は「芝川ビル」です。マヤ・インカ風の装飾とレンガのバランスやオフィス街の中に突如として現れるその佇まいには、何度見ても惚れ惚れします。
図書館:
レトロ建築を目的としたまち歩き、楽しそうですね!コジマさんが建築のイラストを描くときに工夫されていること、意識していることはありますか?
コジマさん:
建築を描く時には「パース(透視図法)」と「塗りのバランス」に気をつけています。私のイラストは線がまっすぐではないので、パースを守って描かなければイラストがめちゃくちゃになってしまいます。そして装飾やレンガを描く際には、実際の建築をそのまま模写して描くのではなく、イラスト全体のトーン(明暗)を意識して線を入れます。装飾は見たまま描写すると、その部分だけ描き込みすぎることになり画面の中でも暗くなってしまうため適度に省略しながら描いています。
図書館:
なるほど、そうしてあの素敵なイラストが出来上がるのですね。昨年に引き続いて、中央図書館で展示をしていただきましたが、今年度の展示のご感想はどうでしたか?また今後の展開についてもお聞かせください。
コジマさん:
今年度は、中央図書館1階エントランスホールギャラリーという広い場所で展示させていただき、たくさんの作品をみなさんに見てもらうことができて大変嬉しかったです。また、イケフェス2021大阪関連イベントとして展開していただき、多くのあたらしい建築好きの方と出会うことができました。もし次に展示させていただける機会があれば、みなさまが参加できるワークショップなどもできれば楽しそうだなと思っています。
図書館:
ワークショップ、素敵ですね!10月19日には難波市民学習センターで「イラストレーターの目で見た大阪の建築の魅力」と題してお話していただきましたが、講座のご感想をお願いします。
コジマさん:
建築に興味がある方も、ない方も、私の講座で建築を見る目がまた少し変わっていただけたなら幸いです。大阪には素敵な建築がたくさんあります。みんなで建築のことを好きになって守っていけたらいいなと思います。
図書館:
本当にコジマさんの建築への思いが伝わる、素敵な講座でした。この講座の様子は録画して動画配信予定ですので、たくさんの方にご覧いただきたいと考えております。ありがとうございました。

■市立図書館バックステージ通信 第83回 寺地はるなさんに聞きました!
10月23日(土曜日)第24回図書館フェスティバル(咲くやこの花コレクション)「寺地はるな氏講演会」を開催しました。
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/?key=joo4ph84t-510#_510
寺地はるなさんは、令和2年度の第38回「咲くやこの花賞」(文芸その他部門[小説])を受賞されました。
講演会では、申込時にいただいたご質問に答えるかたちで、寺地さんが丁寧にお話をされました。
今回、講演会の申込にあたり、質問したいことの項目を設けたところ、小説を書かれるようになったきっかけや、どのように創作されているか、ご自身の作品世界について、読書ライフについてなど、30を超える質問が寄せられました。いろんな思いをもって寺地さんの作品が読まれ、愛されていることがよくわかる質問ばかりで、質問をそのまま読ませていただくという形を取らせていただきました。
質問のいくつかを紹介させていただきます。
図書館:
2012年に小説を書き始めたきっかけが知りたいです。
寺地さん:
書き始めたのは35歳でした。子どもが1歳で育休明けで人生で一番忙しかったのにそんなことを始めてしまって、完全にどうかしていたんだと思います。
でももう、正直小説しか残っていなかったというか、自分にできそうなことは他に思いつかなかったですね。
図書館:
最初に新しい作品がうまれるときは、どんな時が多いですか?ワクワク楽しい時?それとも、なにか悩んだりした時でしょうか?
寺地さん:
机に向かっている時ではなく、家事やほかの雑用をしている時などに浮かびます。お話そのものが浮かぶことはありません。要素だけです。いちばん多いパターンは、動画のようにごく短い場面がふっと浮かび、この人はどうしてこんなことをしているのだろう、というところから物語を考えていきます。
たとえば『ガラスの海を渡る舟』は、泥まみれで歩いている男性が浮かび、なぜこの人は泥まみれなのか、というところからはじまりました。小説を書く上での最大の動機は、わたしにとっては疑問であり、違和感です。日常的に「なんで?」と思うできごとに遭遇するといつまでもそのことが忘れられず、考え続けます。わたしにとって小説は「答え」ではなく、「問い」です。問い続けるためのプロセスとして書いているようなところがあります。
図書館:
物語を創作する際に心掛けていることを教えてください。
寺地さん:
いいかげんな態度で書かないこと。「これぐらいでいいだろ」という気持ちは持たないこと。怠慢は、かならず読んでいる人に伝わると思うからです。
小説は、書くのも読むのも、結局のところ他人を消費する行為だと思います。わたしたちは物語というかたちで、他人の人生を消費している。
小説を感動的に盛り上げるために、誰かに不幸を背負わせ過ぎてはいないだろうか。笑いどころを入れるために、誰かのことを踏みにじってはいないだろうか。小説は、かならず誰かを傷つけてしまうものでもあります。誰も傷つかない小説などない。それでも、自分はこれを書くのか、書きたいのか、ということは考えます。
図書館:
小説を書かれる時に悩んだり苦しんだりすることはありますか? 
寺地さん:
デビュー前から気づいてたんですけど、わたしにはなにもないんです。きらめくセンスも豊かなアイデアも、知識もなんにもない。でも書き始めたものを最後まで書くことはできるし、納得いくまでなおせる我慢強さもあるんです。これはすごく大事なことだと自分では思っています。
「だめだ」と思いそうになった時に「伸びしろがある」と言いかえてみてはどうでしょう。でも、小説でもなんでも、才能があってもなくても、自分がそれをやるって決めたのだったらもうやるしかないんだと思います。
図書館:
寺地さんの作品は、寺地さん自身の体験が元になっていますか?
寺地さん:
元になっている体験もありますが、それをそのまま加工なしで書くことはないです。体験というかその際の感情の記憶は料理の素材のようなもので、そのままではお客様には出せません。調理をしないと。むしろ、書いたものが可能かどうか検証のために自分が体験してみるほうが多いかもしれません。『水を縫う』ではドレスの裾にひと晩で刺繍を入れるんですけど、実際何時間で可能か、わたしも刺繍をしました。
『今日のハチミツ、あしたの私』では、出てくる料理はぜんぶ一回作っています。ゼリーを氷代わりにする飲み物が出てくるんですがめんどうくさくて二度とやるかと思いました。
図書館:
寺地さんの人生で、キーポイントとなる本はありましたか?その本がどのように寺地さんの人生に影響しましたか?
寺地さん:
三浦綾子の『泥流地帯』は思考に大きな影響を受けたと思っています。これは、すごく正しい人が困難に遭う話だとあとがきには書いてありました。
貧しいけど真摯に生きている兄弟が、ある日火山の噴火ですべて失うんです。一所懸命たがやしてきた畑もすべてだめになる。その時、被害の少なかった地域の人が「わたしたちは日頃の行いが良かったから、被害が少なくて済んだ」と話す場面があります。とても残酷な言葉だなと思うと同時に、自分もよく考えずに使っていた言葉だなと気が付いたんです。
 不幸な事件に巻き込まれた人は、その人の日頃の行いが悪かったわけじゃないんです。とても嫌な考え方をしていたなと思いました。
図書館:
次回作の構想など考えていらっしゃったら教えてください。
寺地さん:
記憶のすりかえを扱った作品を考えています。

このほかにも、多数の質問に、思いをこめて丁寧に回答してくださいました。
ご自身一日のスケジュールや、『水を縫う』のプロットなども紹介いただき、興味深い内容でした。
参加者の方からいただいたアンケートにも、寺地さんの小説に向き合う真摯さが印象的だったとの意見が複数寄せられています。
日常見逃してしまいそうな疑問や発見などを誠実に描かれる姿勢は、読者にも気付きや、励ましや勇気といったかたちで伝わり、心にしみわたるように思います。
寺地さんの作品世界をみなさんで共有でき、とても楽しい講演会になりました。
寺地さんは、初めての講演会で、最初緊張されたとのこと。講演会後、みなさんからのアンケートを真剣に読まれる様子も印象的でした。寺地はるなさん、ご講演いただきありがとうございました。
ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
イベントのおしらせページでは、イベント当日の様子や写真、講演会で寺地さんがおすすめしてくださった本の一覧を掲載しています。
『ガラスの海を渡る舟』https://web.oml.city.osaka.lg.jp/webopac_i_ja/0015087312
『水を縫う』https://web.oml.city.osaka.lg.jp/webopac_i_ja/0014863544
『今日のハチミツ、あしたの私』https://web.oml.city.osaka.lg.jp/webopac_i_ja/0014654649
『泥流地帯』https://web.oml.city.osaka.lg.jp/webopac_i_ja/0011982642

■今日は何の日(11月18日)
・中之島に豊国神社上棟、落成 - (1879年)
・梅田コマ・スタジアム開場 - (1956年)https://www.oml.city.osaka.lg.jp/?key=muq35hm3v
*大阪市史編纂所のホームページでは、「今日は何の日」として、『新修大阪市史』第10巻に掲載された歴史年表の「市域関連事項」を一部修正し、日付ごとにまとめなおしたものをご紹介しています。
下記のページから全体をご覧いただくことができます。
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/?page_id=1151
また毎日、その日の「今日は何の日」をトップページに表示しています

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回の配信は2021年12月16日(木曜日)の予定です。
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