<2023年12月21日 発信>
大阪市立図書館メールマガジン 第120号
<目次>
■年末年始の開館日程について
■音声応答サービス終了のおしらせ
■ホームページ運用停止(12/29)のお知らせ
■蔵書点検による休館のお知らせ
■催し物のご案内
■図書館の便利な使いかた 第120回 「月刊あなたにこの本を!」
■市立図書館バックステージ通信 第108回 津村記久子さんに聞きました!
■今日は何の日
<本文>
■年末年始の開館日程について
年内は、中央図書館、地域図書館とも令和5(2023)年12月28日(木曜日)まで開館します。
年始は、中央図書館、地域図書館とも令和6(2024)年1月5日(金曜日)から開館します。
返却ポストがご利用いただけない期間は、地域図書館は12月28日(木曜日)19時から1月4日(木曜日)9時まで、中央図書館は12月28日(木曜日)20時30分から1月4日(木曜日)9時までです。ご了承ください。
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/index.php?key=jofgpzflr-510#510
■音声応答サービス終了のおしらせ
令和5(2023)年12月28日(木曜日)をもって音声応答サービスを終了します。長らくのご利用ありがとうございました。
終了後は、貸出延長や予約確認について、開館時間中は最寄りの大阪市立図書館への来館・電話、閉館時間帯は図書館ホームページの「利用状況確認」メニューをご利用ください。
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/index.php?key=jormxr8fc-510#_510
■ホームページ運用停止のお知らせ
・12月29日(金曜日)9時から22時(予定)まで
中央図書館電気設備点検に伴うサーバ停止のため、図書館ホームページ一部機能がご利用いただけません。なお、ホームページのお知らせや利用案内、横断検索、OMLINサーチはご利用いただけます。ご不便をおかけいたしますが、ご理解とご協力のほどよろしくお願いします。
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/index.php?key=jo0eevxhg-510#_510
■蔵書点検による休館のお知らせ
蔵書点検等のため、下記の期間を休館します。期間中ご不便をおかけしますが、他の大阪市立の各図書館をご利用いただくなどご理解・ご協力をお願いします。
天王寺図書館・西成図書館・福島図書館・淀川図書館
令和6(2024)年1月24日(水曜日)から1月29日(月曜日)まで
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/?page_id=984
■催し物のご案内
特に指定のないものは当日先着順です。
◎中央図書館
・謡本を読んでみよう!
能鑑賞がはじめての方向けの入門講座です。
1月20日(土曜日)10時から11時30分
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/index.php?key=johm0hvi3-510
◎地域図書館
・淀川図書館
大阪エヴェッサまいどくんキャラバン「ミニバスケットゴールをつくろう!」
大阪エヴェッサ公式ガールズパフォーマンスユニット「BT(ビーティー)」のみなさんと一緒に、応援グッズのハリセンやバスケットボールゴールを作ります。
12月26日(火曜日) 13時30分から15時 事前申込制
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/index.php?key=jounp8036-510#_510
・住之江図書館
パピヨンおはなし会
「ストーリーテリング」といって、語り手が昔話や創作などの物語を覚え、語る会をします。耳で聞くおはなしを楽しんでください。
1月6日(土曜日)13時30分から15時
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/index.php?key=jojv4tewk-510#_510
・西成図書館
おたのしみ会 冬の特別版
絵本の読み聞かせなど楽しいプログラムがいっぱいの「おたのしみ会」特別版です。
1月23日(火曜日) 11時から11時45分
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/index.php?key=joypcjuqe-510#_510
■図書館の便利な使い方 第120回「月刊あなたにこの本を!」
「月刊あなたにこの本を!」は、大阪市立図書館で毎月発行し、大阪市立図書館全館で配布しているブックリスト(A4サイズ1枚)です。掲載図書は、図書館で受け入れた一般成人向け新刊図書から、職員全体で推薦図書を挙げ、図書館職員で構成する「あなたにこの本を!」選定委員会で決定しています。
掲載にあたっては、みなさまの生涯学習に役立つよう、また、多くの方に読書に親しんでいただけるよう、幅広い視点で図書を選んでいます。選定した本は「生き方・考え方に学ぶ」「歴史・文化に親しむ」「現代社会を見つめる」「子どもの成長のために」「自然・環境を考える」「暮らしにうるおいを」「知識・教養を深める」「大阪にゆかりの本」の8つのジャンルに分け、1冊ごとに200字程度の紹介文をつけて、読みたい本を選ぶための一助としています。「字が大きめ」「中高生にもおすすめ」「図・写真が多い」といった内容の本については、それぞれマークで表示しています。
令和5年9月号からは、書体を「UD(ユニバーサルデザイン)デジタル教科書体」に変更し、これまでより読みやすい紙面となりました。読み切れないほどたくさん出版される図書の中から、読みたい本を選ぶ時の参考にしてください。ふだん自分では手に取らないような本との、思いがけない出会いが待っているかも知れません。平成18年9月号から最新号まで、大阪市立図書館ホームページでもご覧いただけます。詳しくは大阪市立図書館ホームページの「あなたにこの本を!」ページをご覧ください。
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/?page_id=413
■市立図書館バックステージ通信 第108回 津村記久子さんに聞きました!
11月25日(土曜日)第26回図書館フェスティバル「津村記久子講演会」を開催しました。
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/index.php?key=jouxux8hn-510#_510
今回は本講演の内容より一部を抜粋してお届けします。
第一部「水車とヨウムと音楽と」では、第59回谷崎潤一郎賞を受賞した『水車小屋のネネ』
https://web.oml.city.osaka.lg.jp/webopac_i_ja/0015330595
の創作秘話を、皆様の事前質問に回答する形でお聞きしました。
質問:この物語を書く事になったきっかけ、ヨウムを選ばれた理由は?
津村さん:1年かけて700枚以上原稿を書くことになるので、飽きたらヤバい(笑)。好きなものを書くしかないなと。私は水車が欲しい。ヨウムという鳥にも10年以上前から興味があり、水車とヨウムやったら書けるやろうと。
質問:お気に入りの作曲家は誰ですか?作品中の音楽でお気に入りはありますか?
津村さん:作曲家ではシューベルト。シューベルトとディセンデンツ(パンク・ロックのバンド)が好きと友達に話したら、両方メガネかけているなと言われた。今日もディセンデンツのTシャツを着てきました。作品中の曲ではシューベルトの「さすらい人幻想曲」が特に好き。ヘンデルもリヒテル(ピアニスト)の14枚組のCDを買って聞いたらすごく面白かったです。
質問:書いている時に音楽は聴きますか?
津村さん:音楽はごほうびなので書いている時はあえて聞かないです。音楽よりは雨の音を流したり、かかっていると嬉しいテレビ番組、「ゲームセンターCX」(フジテレビCS放送のゲームバラエティ番組)や、「六角精児の呑み鉄本線・日本旅」「中井精也の絶景!てつたび」(NHK BSの鉄道紀行番組)などを毎回録画して流したりしています。
質問:取材はされたのでしょうか?
津村さん:ちょうどコロナ禍に書いた作品だったので、自分の頭の中の考えだけでどう書くか、取材に出ずにどれだけ書けるかがこの小説のネックでした。1回だけ木曽福島という所に行ったぐらい。
質問:『水車小屋のネネ』に出てくる人たちのように、津村さんが実際に何かで困った時に手を差し伸べてくれた人はいましたか?
津村さん:A(エー)で困っているからA´(エーダッシュ)で人が助けてくれる、というのではなく、Aで困っている時に友達が全然違うイベントに連れ出してくれて、すごく楽しくてAがどうでもよくなる。そういうことでは本当にたくさんの人に助けられています。悩みにぴったりの答えを誰かが提示してくれるというのは、お金や感情や時間、全部をとられるので警戒したほうがいいです。
質問:作品中の登場人物はそれぞれに事情を抱えていますが、今同じように大変な状況にある10代や若者へメッセージをお願いします。
津村さん:音楽を聴いて、漫才とか楽しんでください。スポーツでも漫画でも何でも色々見ているうちに、この人の真似をしたいと思える人が出てくる。私はフィクションより音楽やお笑いやスポーツが好きなので、まずは好きなバンドを探したりするのもいいかなと思います。
質問:10年ごとに40年分を書くということを思いついた時のこと、そして実際にやってみてどうだったかを教えてください。
津村さん:ヨウムは長生きなので、ネネはおそらく40年くらい生きるだろうと。そして10年ごとの中編の集まりとしての長編を書くことにしました。実際にやってみて、私は長編が苦手なんだなと。この作品は中編小説集なので、長編と思ってもらえているなら目論見は成功です(笑)。
第二部「つれづれ話じゃっかん」では、「本について」「お悩み相談コーナー」等の構成で、津村さんご自身や他の作品についてお聞きしました。
質問:子ども時代に好きだった本、人生を変えるような衝撃の出会いだった本はありますか?
津村さん:小学1年生の時に読んだ『デブの国ノッポの国』(※1)っていう本なんですけど、これコンプラ的に大丈夫ですかね(笑)。長新太さんのイラストがめっちゃおしゃれ。デブ人とノッポ人が血で血を洗う戦いをしている話で、これが児童文学であることも衝撃ですが、面白かったです。あとは『若草物語』(※2)。オルコットの生涯や、女の子の幸せはひとつじゃないと意識して書いていたことを知り、ますます良いなと思いました。
質問:普段どんな本を読まれますか?好きな作家は?
津村さん:小説家になると「献本」といって本が送られてくるんですが、なんかこれ好きなんちゃう?という感じで送られてきたものが意外と面白かったりする。例えば、ケヴィン・ウィルソンの『地球の中心までトンネルを掘る』(東京創元社)(※3)。好きな作家は、今年の中ではジャニス・ハレット。『ポピーのためにできること』(集英社)(※4)は私設劇団でのメールのやり取りが書かれ、人間の虚栄心や嘘などがわかってすごく面白かったです。
質問:登場人物を作る際に心がけていることを教えてください。
津村さん:ものすごく優れた人にはしない、ということですかね。私はモテる人物は書けない(笑)。人がうらやむような登場人物を書いても、意味がないと思っています。
質問:津村さんが好きな大阪の場所は?
津村さん:船場センタービルです。あそこはひとつの宇宙ですね。どこまで行っても店があって、できれば一店舗ずつについて小説を書いてみたいですけど、いつ終わるんやろという感じ(笑)。大阪駅前ビルの第1ビルから第4ビルの地下道もすごく好きです。あそこは会社員だった頃によく行っていたので、目をつぶっても歩けますね。
質問:仕事のモチベーションが上がらない時の対処法は?ネガティブな感情になった時にどうやってコントロールしていますか。
津村さん:私はモチベーションが高い時が人生で無いので、基本的に上がらないですよ。でもまあ、紅茶やお菓子を用意して自分を接待する、まずはやってみる。それでもダメならうつぶせになる(笑)。するとうつぶせにもそのうち飽きてくるので仕事に戻る。ネガティブになった時も、音楽を聴く、お風呂に入るとか、10個くらい家の中でやってみて、どうしてもだめならコンビニにアイスを買いに行く。その時の自分に合う方法が必ずある。いつかはなおると思って色々試すのがいいと思います。
質問:最近ハマっている人や、ものはありますか?
津村さん:カクたこ。卵焼き機で作る四角いたこ焼きで、たこ無しでコンニャクとか入れるんですけど、めちゃくちゃ美味しいですよ。ハマっている人は、昨年と今年のツール・ド・フランスのチャンピオンのヴィンゲゴー。すごく性格が地味で、こんなに地味でここまでやれるねんやって思います。
質問:現在よく食べているお菓子はなんですか?
津村さん:チョイスというビスケットにチョコレートがかかったやつが春夏にしか売ってないんですけど、あれはウマいです。あとは近くのスーパーで牛肉が半額になる時間に買いに行くのが今ハマっていることです。
質問:今後、どんな小説家になりたいと思いますか?
津村さん:(ディセンデンツのTシャツのマイロ・オーカーマンを指し)こういう印象を残す小説家になりたい。この人はもう60歳ですが、若い時からずっとひたむきで変わらずカッコいい。小説としてはケヴィン・ウィルソンのような小説が今の理想です。私より若いんですけど、真似しながら頑張っていこうと思います。
質問:最後に何かご感想などは?
津村さん:道歩いている人を連れてきてしゃべらせたみたいな話ですみませんでした(笑)。これからもよろしくお願いします。
ご来場いただいた皆様、津村さんや作品への愛が伝わるたくさんの素敵な質問をお寄せいただいた皆様、ありがとうございました。
イベントのお知らせページでは、当日の様子や講演会で津村さんがおすすめしてくださった本の一覧、開演前にナクソス・ミュージック・ライブラリーで再生していた曲のリストを掲載しています。
※1 『デブの国ノッポの国』
https://web.oml.city.osaka.lg.jp/webopac_i_ja/0080019306
※2 『若草物語』
https://web.oml.city.osaka.lg.jp/webopac_i_ja/0000179409
※3 『地球の中心までトンネルを掘る』
https://web.oml.city.osaka.lg.jp/webopac_i_ja/0013617604
※4 『ポピーのためにできること』
https://web.oml.city.osaka.lg.jp/webopac_i_ja/0015204930
[終了報告]【中央】津村記久子講演会 11月25日
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/index.php?key=jouxux8hn-510#_510
「津村記久子講演会」開演前再生曲リストを公開しました
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/index.php?key=jopda9cjb-510#_510
ナクソスほぼ月イチコンサート~津村記久子『水車小屋のネネ』より~
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/index.php?key=jo2nh9tm1-510#_510
■今日は何の日(12月21日)
・幕府、両替幕府、両替商に組合設立と翌年からの定額の金銀兌換を命じる - (1715年)
・南海道大地震 - (1946年)
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/index.php?key=muxy2m179-5278&search=1#_5278
*大阪市史編纂所のホームページでは、「今日は何の日」として、『新修大阪市史』第10巻に掲載された歴史年表の「市域関連事項」を一部修正し、日付ごとにまとめなおしたものをご紹介しています。下記のページから全体をご覧いただくことができます。
https://www.oml.city.osaka.lg.jp/?page_id=1151
また毎日、その日の「今日は何の日」をトップページに表示しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回の配信は2024年1月18日(木曜日)の予定です。
*メールマガジンの配信停止・アドレス変更はこちらから
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