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新修大阪市史 史料編 第15巻
『新修大阪市史 史料編』第15巻 「近代Ⅱ行政2」を刊行(第9回配本)概要![]() また、大阪市内の一部の書店でも販売を取り扱います(本体価格に消費税が課税されます)。 購入希望の方は、販売書店または大阪市史料調査会(電話:06-6539-3333)までお問い合わせください。 本書は、明治時代を扱った第14巻「近代Ⅰ 行政1」に続き、大正時代から日中戦争が全面化する昭和12年(1937)までの市民と市政のあゆみをたどるものです。 この時期、大阪市は第一次世界大戦を経て経済的にも大きく成長する一方、無秩序な開発や米騒動の発生など都市問題は深刻化していました。その後、大阪市は大正14年(1925)の第二次市域拡張が実現したことで、人口は211万人に達し、日本最大の都市となりました。この「大大阪」のもとで展開した、都市計画や社会事業、特別市制の要求など、まちづくりをめぐるさまざまな取り組みについて、行政内部やまちに暮らす人々、それぞれの側の記録230点を収録しています。『新修大阪市史』(本文編)第6巻・第7巻とあわせてご覧ください。 構成
主な内容都市問題への対応![]() 日本最大の都市の誕生関東大震災後、都市計画の策定と連動して市域の拡張が急がれることになりました。当初、内務省は大阪市の大拡張に難色を示したものの、大正13年11月に東成郡・西成郡全域の編入が決定しました。大正14年4月、第二次市域拡張が実現したことで人口は211万人に達しますが、これは東京市を上回る日本最大のものでした。大阪市会の委員が合併案を検討した「市域変更調査会議事録」(大正10年)や、大阪市への編入に反対した依羅村の答申書(大正13年)などを収録しています。地域と行政の関わり![]() 地域と軍隊第一次世界大戦後から昭和6年に満州事変が始まるまで、日本は列強との関係を重視して対外膨張を抑制していましたが、この間も大阪では捕虜収容所の設置や、特別演習の際の軍隊への応接、在郷軍人会のさまざまな活動など、地域と軍隊に関わりを示した多くの記録が残されていました。また、満州事変後の大日本国防婦人会の結成(昭和7年)や、ゴー・ストップ事件(昭和8年)など、軍が社会のなかで大きな影響力を持つようになる時期を捉えた史料も収録しました。関連の催し物刊行にあわせて次のような催し物を開催します。
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